デザイン探求(石畳編)
10月に入り、朝晩は涼しくなってまいりましたが、お変わりなくお過ごしでしょうか。
最近ヨーロッパ視察に行かせていただて話すことが多くあるのですが、まず街中で目に留まった石畳について、今回紹介させていただきます。
ヨーロッパを旅すると、どこか懐かしく、情緒あふれる風景に出会うことがあります。その象徴とも言えるのが「石畳」です。路地裏から広場まで、石畳は街の記憶を刻みながら、今も人々の暮らしを支えています。
石畳の利点は、雨の日でもぬかるみにくいこと。土の道では泥に足を取られますが、石畳なら快適に歩けます。また、石と石の隙間から雨水が地面に吸収されるため、都市部の排水にも貢献しています。そしてなにより、アスファルト等に比べて、歴史を感じさせ、情緒あふれる景観となることです。
一方で、自動車の走行には不向きで、振動や騒音が発生しやすいという課題も。そのため、現代では歩道や観光地に限定して使われることが多くなっています。
石は、種類やサイズが豊富でその路面形状に合わせて、敷並べることが可能。きれいに敷並べるよりも敢えて不揃いに敷いたほうが、情緒あふれる感じが増して好きです。
日本でもピンコロ石というサイコロ状のものを歩道や建物アプローチの床仕上げに使ったりしています。日本では整然と敷並べることが多い。
今回出会ってしまった「石畳」画像を載せます。
路面形状に合わせた敷き方可能
サイズや石種、表面の仕上げを変えて様々表情を生み出し空間の雰囲気を変える
私も建物外構に使用することがあるのですが、この感じを直に見て改めて建物に合わせて参考に取り入れていきたいと思いました。
これからも、住みやすく環境に優しい建物そして新たな価値創造を目指し、実現に向けて取り組んでいきますので、今後ともリビングコーポレーションがつくる住まいをご覧いただければと思います。
福岡設計監理チーム 竹内