営業の長田です。二年目が終わろうとしています。

デカルトが『方法序説』に残したように、特段自分の人生の格率として定めているわけではないのですが、機会があれば毎年最低一つは新しいことを始めるようにしています。

去年は陶芸、一昨年は料理、その前はコーヒーでしょうか。

 

今年は初めて絵を売りました!既に2作品。しかも初めての油彩で。

 

きっかけは友人がマスターとして立つバーで、常連客の絵を匿名で持ち寄り、他の客が値付けをして匿名購入するという企画があるので、作品を提供してほしいという提案で二つ返事で承諾しました。

 

元々私の得意なスタイルのペン画か鉛筆画にしようと思ったのですが、「キャンバスがいい!」という友人の強い意志で私は初めて白いキャンバスに油絵の具を乗せることになったのでした。

 

 

過去作。

制作期間が1ヶ月と短いこと、不慣れな画材を使うことから難航が予想されたので、モチーフを明確にし、用意する絵の具は3色に絞りました。

その戦略が功を奏してか、数日に1度、レイヤリングする感覚でスムーズに制作は進みました。

 

出来上がった作品がこちらです。

 

 

茶色く見えるところはバーナーで焼いて色味をつけたりしています。

一学生が鉱山から鉱石を採掘してトースターを四苦八苦しながら作り上げてしまうトーマス・トウェイツによる『ゼロからトースターを作ってみた結果』という私の好きな本によく書かれているのですが、分業化が進み、絵を描くにもテンプレートやフィルターがいくらでもある時代に、ゼロ(絵具やキャンバスまで私は作っていないのですが笑)から創作を行うというのは、先祖返りするような感覚でとても魅力を感じます。

2週間ほどで買い手が付き、味を占めて2作目を制作したらそれもすぐに買い手がつきました。面白いものです。

 

さて、私は自社開発物件(築22年!会社の歴史を感じます。)に住んでいますが、この部屋は私にとって日々の暮らしと並行して、思索と制作をする空間でもあります。

当社の物件のデザインは私が住んでいるような昔の物件から、一貫してミニマルでスタイリッシュ。コンクリートの壁面がアクセントになり、壁掛けのボタニカルなどとも非常に相性がいいところが気に入っています。

 

 

 

シンプルだからこそ、住みやすくありながら居住者のライフスタイルを規定せず、多少居住者の趣味で飾り立てたとしても受け入れる懐の深さを感じます。

コンクリート打ちっぱなしの壁というのは見た目通り無機質で、照明の光を照り返す光沢があり、触るとひんやりしているものです。

私には、このコンクリートの冷たさが空間に季節感をもたらしているように思われます。

冬は冬らしくキンと冷たく張り詰めた印象を与え、夏はひんやりとして涼しげで暑さから少し気を逸らしてくれます。

実に合理的な話をすれば、ダーツボードを置いても壁紙と違って心置きなくダーツを投げられるのでかなり気に入っています。

自分の活動を通して、私たち賃貸マンション”quador”、木造アパート“Cherim”が、入居者にもっと住むよろこびを提供するにはどうしたら良いのか、改めて考えを深める機会になりました。

これからも引き続き、当社開発物件に住まわれる入居者様、オーナー様に当社物件の魅力を感じ続けて頂けたらと思います。