実家のムービングセールに伴い、子どものころから使っていた思い出の鳩時計を持ち帰ったのですが、部屋に飾ってみたところ、思った以上に昭和的な“主役感”が強くて驚きました。毎正時になると、鳩が「お待たせしましたぁぁぁ!」とばかりに全力で飛び出し、オルゴールはロングバージョンで流れ続けます。こちらは静かに暮らしたいだけなのに。。結果、鳩さんには倉庫でしばしお休みいただくことになりました・・・

この鳩時計、元はドイツのカッコウ時計がモデルだそうです。でも日本では「閑古鳥=縁起が悪い」という理由で、鳩にキャスティング変更されたという背景があるようです。長く親しまれてきた物でも、今の暮らしと自然に馴染むとは限らないものですね。

 

 

賃貸マンションも同じで、スペックの高さだけでは快適さは成立しません。光の入り方、生活音の響き方、動線のスムーズさ。こうした“暮らしの細部”が整ってこそ、空間は静かに役割を果たします。逆に整っていないと、鳩時計のように必要以上に存在感を主張してしまいます。

思い出は心に残せますが、暮らしは“今ここ”との調和で形づくられるもの。だからこそ私たちは、賃貸マンションにもっと住むよろこびを。不要なノイズを抑え、日常をそっと支える空間こそ、本当の価値を生むと考えています。