福岡の賃貸管理担当の北村です。

今回は、リースやシェアについての意見を述べさせてください。

 

先日カーシェアを使ってみて、あらためて便利さを実感しました。

所有している車より大型の車で出掛けたいと思い、利用したのですが

スマホで予約して、最寄りのステーションからすぐに出発。

ガソリン代や駐車場の心配もなく、「使いたいときだけ使える」気軽さは一度体験するとクセになります。

また、少し前にホームプロジェクターをリースしたのですが、

自宅で100インチの大画面でネットフリックスや映画を

沢山楽しんで、満足した後はいったん返却しました。

購入する場合は10数万円程の機器ですが、1ヶ月のリース料は3,000円くらいでしたので

おトクに利用できたなぁというのが感想です。

これまでは「持つこと」が豊かさの象徴だったかと思います。

でも最近は、「必要なときに、必要なだけ使う」という考え方がどんどん広まっています。

カーシェアや家具家電のサブスクなど、“所有しないライフスタイル”も一般的になりつつありますよね。

 

この流れは不動産の世界にも確実に広がっています。

これまでのように「一生の買い物」として家を所有するのではなく、

そのときの暮らし方に合わせて住まいを選ぶ時代です。

ハイグレード賃貸や、短期利用可能なレジデンスなど、

“住まいをシェアする”という新しい価値観が生まれています。

所有にしばられず、ライフステージや仕事のスタイルに合わせて自由に住み替える。

そんな柔軟な選択ができる環境が徐々に整ってきました。

 

私自身も、妻と子供の3人家族ですが、生活のステージに応じて

これまで5年周期で引っ越ししてきた「賃貸族」です。

一方で、現在、地元の実家が空き家となり、今後どのようにするか姉兄弟と相談しており、

「所有する」ことの負の側面も感じております。

 

もちろん、家や車を所有する喜びやメリットもあります。

ただ、変化のスピードが早い今の時代では、「持つこと」が時に制約にもなりかねません。

リースやシェアの発想は、そうした縛りを解き、

“必要なときに、必要な分だけ”を選べる自由をくれます。

モノより体験を、所有よりも時間を大切にする。

そんな価値観こそ、これからの“豊かさ”のスタンダードになっていくのではないでしょうか。

 

私たち不動産業界も、そうした時代の変化に合わせて、

“所有から利用へ”という新しい住まいの提案をしていくことが求められています。

賃貸マンションに、もっと住むよろこびを。

これからの住まいの形を、私たちも一緒に考えていきたいと思います。