東京2020オリンピックで活躍したデザイナー
こんにちは。福岡設計監理チームの本田です。
先日、オリンピックが閉会しましたね。
オリンピックを見ていると、競技はもちろんのこと
衣装をはじめ、サイン(ピクトグラム)や聖火台、建築など色々なところにデザインを感じられ、とても面白かったです。
これらは、日本のトップランナーであるデザイナーがいろいろ形で選出され、デザインしているかと思います。
そこで、どのような人たちが選出されていたのか、気になったので調べてみました。
エンブレム(組市松紋)
デザイナー/野老朝雄
形の異なる3種類の四角形は、国や文化・思想などの違いを表し、違いはあってもそれらを超えてつながり合うデザインに、「多様性と調和」のメッセージが込められているようです。
私の大学時代に所属していた研究室が行っていた活動の一つで、熊本地震の被災地に出向き仮設住宅地の建設を通じて環境改善活動を行う「KASEI project」のロゴマークも野老さんがデザインしてくださっていました。
「人」という文字を組み合わさって輪になっており、人と人とのつながりが感じられる素晴らしいデザインでした。
画像出典:東京2020大会公式ウェブサイトへリンクします➭東京2020エンブレム (olympics.com)
画像出典:熊本震災仮設住宅支援 KASEI project 九州建築学生仮設住宅環境改善プロジェクト
オリンピックメダル
デザイナー/川西純市(サインズプラン)
立体的な光の渦が取り巻くデザインが特徴的なメダルは、「光と輝き」「アスリートのエネルギー」「多様性と調和」をコンセプトにデザインされています。微妙に角度を変えると美しく光を反射し多様に輝きます。またSDGsを目指し、大会史上初めてリサイクル回収した金属によってメダルを製作しているようです。一度目にしてみたいものです。
サインズプランさんは様々な建物用途のサイン計画やロゴ作成などを行っている事務所のようです。
サインズプランHP:HOME – SIGNSPLAN|サインズプラン
画像出典:東京2020大会公式ウェブサイトへリンクします➭東京2020オリンピックメダルデザイン (olympics.com)
ピクトグラム
デザイナー/廣村正彰(廣村デザイン事務所)
今ではいろいろな場所で当たり前のように使われているピクトグラムが初めてオリンピックで使われたのは、1964年の東京オリンピックです。その考え方を継承しつつ、躍動するアスリートの動きを魅力的に引き出すデザインになっています。文字を使わず、シンプルな情報で物事を伝えるデザインは、グローバル化やバリアフリー化を目指す現代でとても注目されているユニバーサルデザインの一つです。
廣村デザイン事務所さんの受賞歴がすさまじかったです。数年前話題になっていたカプセルホテル「ナインアワーズ」のサイン計画をご担当されていました。実際に僕も見に行きましたが、あれほど空間が彩られるようなサインにとても感銘を受けました。
画像出典:東京2020大会公式ウェブサイトへリンクします➭東京2020オリンピックスポーツピクトグラムの発表について (olympics.com)
ナインアワーズ中洲川端駅
聖火台
デザイナー/佐藤オオキ(nendo)
聖火台は二酸化炭素を排出しない燃料として、大会史上初めて水素を用いているようです。五輪をモチーフにした5枚のパネルで構成されており、植物や花、空に向かって手を広げるような、太陽から得られるエネルギーや生命力を表現しているとのことです。開いたり閉じたり動きがとても美しかったです。
佐藤オオキさんは、「bLen」というボールペンもデザインされており、昔からnendoさんのファンなので、販売されてすぐ購入し愛用しています。とても使いやすく美しいのに安価で手に入るのでお勧めです。
画像出典:東京2020大会公式ウェブサイトへリンクします➭東京2020聖火台 (olympics.com)
画像出典:bLen | nendo
聖火リレートーチ
デザイナー/吉岡徳仁デザイン事務所
トーチの形状は桜をモチーフにデザインされており、ゆるやかな曲線がとても美しい印象です。素材の一部に東日本大震災の復興仮設住宅のアルミ建築廃材が再利用されており、持続可能性へ配慮や復興への想いが込められています。吉岡徳仁さんは透明感のあるガラスを使用した作品が多い印象で、一時期国立新美術館に展示されていた「ガラスの茶室ー光庵」は、見てみたかった作品のひとつです。
画像出典:東京2020大会公式ウェブサイトへリンクします➭東京2020オリンピック聖火リレートーチ (olympics.com)
画像出典:吉岡徳仁 ガラスの茶室 − 光庵 | WORKS | 吉岡徳仁デザイン事務所 – TOKUJIN YOSHIOKA
他にもまだまだデザインされたものはあるのですが、この辺で。
本当は、建築の話がしたかったのですが、また次の機会に。
皆さんも気になったデザインがあれば、調べてみるとデザインをもっと身近なものに感じられるかもしれません。
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