こんにちは。福岡支店設計チームの本田です。

現在福岡県では、「福岡県立美術館」を新たに大濠公園内に移転するという計画が進んでいます。その「新」福岡県立美術館の設計者を選定するための、公開プレゼンテーション(二次審査)が天神で行われたので、傍聴しました。

 

大濠公園は、福岡市の中心部にある池のある公園で、休みの日には家族やカップル、ランニングをする人で賑わっている場所で、僕も散歩やカフェによく訪れます。また、福岡市美術館や日本庭園などの文化的な施設もあり、着物をレンタルして、アクティビティを楽しんでいる方もチラホラ。様々な方が訪れる人気スポットになっています。弊社でも大濠公園近くの好立地でいくつかマンションを開発しているので、気になった方は是非お問い合わせください。

 

さて、二次審査に進んだのは

 

・株式会社AS

・株式会社隈研吾建築都市設計事務所

・SUEP・昭和設計共同体

・西澤・EIKA studio 設計共同体

 

の4組です。

どの組もとても活躍されている設計事務所さんです。

 

1次審査で使われたプレゼンテーションシートは拝見できませんでしたが、どれも素晴らしい提案内容でした。

詳しい内容については禁止されていますのでお伝え出来ませんが

 

・芸術の可能性が拡がる新規アート作品の展示方法の提案

・福岡県内外の人々が集まってくるプログラムの提案

・芸術と大濠公園利用者の関係性を近づける提案

・対外への建築技術やサステナビリティな取り組みのアピールやZEB達成のための提案

・市民と共同で設計していく手法の提案

・あまり意識したことがなかった大濠公園にある日本庭園の魅力を有効に引き出す提案

・新しい福岡県のアイコンになれる意匠の提案

 

面白い提案が多かったですが、特に末光氏(SUEP・昭和設計共同体)の計画は、これが実現したらと思うと非常にワクワクするプレゼンテーションでした。

 

全てのプレゼンテーションを終えて、結果は予想通り

世界的にも有名な建築家 隈研吾氏 が主宰する「株式会社隈研吾建築都市設計事務所」が設計者に特定されました。

 

最後の審査公表は都合で聞けませんでしたが

自分が思う隈氏の勝因としては

・配置計画、平面計画、意匠計画、環境配慮など、かなりセオリー通りでしっかりとロジックをもった提案であり、安定感があった点。

・プレゼンの構成やクオリティが、誰が見ても分かりやすい内容であった。

・質疑に対してもまっすぐ回答し、知識力と提案力がうまくアピールできる結果になった。

 

といったところでしょうか。んー、若手に追随を許さない隈研吾氏、組織と経験の力を見せられた感じですね。

選出方法は、消去法に近いかったかなと思います。セオリーから外れた新しい提案をするときは、発生する不安要素をどのように解決したり折り合いをつけるのかを想定し、質疑回答の準備、またはプレゼン内で言及しておくことが重要に思えました。隈氏はプレゼン後、結果を聞かず次のお仕事に移動されたとか。。。おぉ仕事人。。。

 

ともあれ、特定された隈氏には期待大ですね。プレゼン案から設計期間を経て、どのような建築に進化するか。大濠公園を中心に福岡県全体が盛り上がっていくプロジェクトになればいいですね。オープンは2029年予定ですので、楽しみにしておきます。

 

さて、こんなところで今日は以上です。最後まで見てくださりありがとうございました。最後に建設地の横にある福岡市美術館(設計:前川國男)の写真を添付します。目の保養まで。

 

 

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