photo🄫Shinya Honda

 

ブログをご覧いただきありがとうございます。福岡支店設計チームの本田です。先日、千葉県に行く機会がありましたので、ホキ美術館を訪問してきました。

photo🄫Shinya Honda

 

ホキ美術館は館長保木氏の写実絵画コレクションが展示されている美術館で、日建設計による設計、大林組の施工により2010年に竣工しました。

 

■圧巻のキャンチレバー

まずはこの圧巻の外観です。このような片方が宙ぶらりんになっている構造をキャンチレバーといいます。展示室であるこのキャンチレバー部分は、芯材を鋼板で挟み込んでいるサンドイッチ構造だそうで、厚さ約250mmの躯体が約30mはねだしています。目の前で実際に見たら声が出ました。この建築ができるまで、設計者、施工者がどれほどのエネルギーを注ぎ込んだことか。意匠も構造も施工も素晴らしい技術力ですね。「建築はどんなことでもできるんだよ」とおっしゃていた建築家山本理顕さんの言葉を思い出し、建築って本当にすごいなと感じました。また、キャンチレバーの先端は先に向かって薄くしているため、エッジがシャープでとても美しかったです。

 

■照明計画と意匠

photo🄫https://omotenashi-chiba.net/search/detail.php?lang=jp&shop_id=1800025

スポットライトのような強い光を当ててしまうと強い陰影がついてしまい、絵画の見え方が変わってしまうということから、小さなライトを集合させるような照明計画にしていました。その集合したライトがそのまま展示空間を彩っているのですが、機能性と意匠性が両立していると感じられました。

 

“Form ever follows function(形態は機能に従う)” by ルイス.サリヴァン

 

機能をもたない意匠が必要な場合ももちろんあります。街の景観を守るため、ランドマークにするため、建築に広告的な要素をもたせるため、単純にお施主様の好みなどなど

理由はいろいろあるので、機能をもたない意匠を否定する必要はありませんが、基本はこの言葉にならった合理的な機能美をもつ建築を目指したいものです。

この言葉を胸に刻んで、これからも建築と向き合っていこうと思います。

 

あ、わけわからない話になりましたが、機会があれば是非行ってみてください。

photo🄫Shinya Honda

 

■概要

名称:ホキ美術館

住所:千葉県千葉市緑区あすみが丘東三丁目15

用途:美術館

構造:RC造、一部鉄骨造

規模:地下2階地上1階建て

延床面積:約3,720㎡

竣工:2010年9月

設計:日建設計

施工:大林組

HP:https://www.hoki-museum.jp/

動画(株式会社新建築社):https://shinkenchiku.online/movie/3484/

 

アパート経営・マンション経営・土地活用のことなら株式会社リビングコーポレーションにお任せください。