福岡設計チームの本田です。

先日、福岡市中央区今川にある鳥飼八幡宮を見学させてもらいました。

 

本殿拝殿@s.honda

 

対拝殿@s.honda

 

祖霊殿@s.honda

 

本殿拝殿のマッシブな外観ですが、驚くべきことに外壁は茅で葺かれています。茅葺の技術を残したいという思いから採用されたそうです。エッジは柔らかでかわいいフォルムになっていますが、美しく整えられた外観は神秘的でした。構造体は重さ15トンの巨石10本で支えておりダイナミックです。

 

本殿は茅と石、対拝殿は木材とガラス、祖霊殿はコンクリート、ガラス、金属や木材で主に構成されていました。

そして、それらは装飾されることなく、その素材が持つ本来の美しさがそのまま内外観の意匠となり空間となっていました。

きっとこの建築は、何十年先も経年変化しながらより美しさを増し、人に感動を与えるのだろうと思いました。

色褪せることのない美しさとは何か。。。について、考えるヒントをもらえました。

 

弊社のパーパスにも「何年経っても色褪せることのないデザインを」とあります。

流行を追いかけるということも、きっと賃貸住宅には求められるでしょう。しかしその軸には、何十年先も色あせることのない美しさをもたせたいものです。これからも建築の開発に勤しんでいきたいと考えます。

 

素材本来の美しさが映えるモダニズム建築、それを踏襲し発展したブルータリズム建築。映画ブルータリスト、公開は2025年2月21日です。是非観に行きましょう。