人生で一番長く過ごす自宅を、素敵な空間にしたいと

思う人が増えています。

 

そんな特別な時間におすすめしたいのが、無垢材

の床材です。樹種によって、木目や色、堅さや香りなど

それぞれ個性があり、選ぶ楽しみ・好みの木に出会う

喜びがあります。

マンション暮らしの筆者ですが、床材は無垢材を

採用しています。

 

住まいに無垢材を活用することは、サステナビリティにも

つながり、環境保護にもなります。

木材の適度な利用を通じて、地表までに陽が届き

草木が育つ、雨水の貯蔵効果により、土砂災害を

防ぐことにもつながります。

木材を通じて、森や動物を、守り、我々人間の生活を

守ってくれるのです。

 

そうしたなか、先の東京五輪の新国立競技場において

違法木材の使用疑義がニュースになりましたが、

環境NGOにて、マレーシア・サラワク州で違法に

伐採されている木材が、東京オリンピックの関連施設で

使われている可能性が高いと警鐘が鳴らされました。

 

東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は、

東京オリンピックで使われる合板の原料の7割は原則、

森林管理協議会(FSC)をはじめPEFC、SGECといった

認証を受けたものでなければいけないと定めておりました。

 

しかしながら、サラワク州からの合板については、

そもそも認証自体が不確かであり、残り3割も

合法かはグレーで違法である可能性が高いとの調査結果も

あります。

これらの違法伐採の要因は、やはりインポーター側、

そして我々ユーザーにおける違法伐採に対する認識の

低さにあります。

建設中の東京オリンピック新国立競技場において、

違法伐採で悪評の高いマレーシアのシンヤン社製の合板が

見つかっており、さらに選手村でも、認証印のない同社の

合板が確認されています。

 

このように木材には違法取引の問題も存在します。

森林育成に配慮した木材を利用することも大切です。

 

持続可能な木材資源の保持に取り組む

無垢材メーカーであるマルホンは、FSCをはじめ

環境保全関連の国際認証を取得しています。

 

さらに同社は、2016年に合法性を担保できない木材は、

売り上げ上位の樹種であっても、販売中止にするなど

メーカーとしての責任を強く意識されています。

 

 

ところで、無垢材には本物だけがもつ

癒しの効用に溢れています。

・木が放出するフィトンチッドという天然成分の

香りは、睡眠の質や免疫力向上に効果があると

言われます。

・また調湿作用もあることから、室内の湿度を

快適に保ってくれます。

・さらに熱伝導率が低いために、夏は足裏に

不快なべとべと感がなく、冬は温かい触り心地を

味わえます。

 

 

近年の住宅では、オレフィンなどの合成樹脂や紙など

木目模様をプリントした、0.1mmのシートフローリングも

多いですが、やはり、素足で心地よい触感や

経年による風合いの楽しみ、さらに天然ならではの

個性も楽しめる無垢材の良さは格別です。

 

 

本物ならではの、良いものを選び、

愛着をもって手入れしながら、長く使い続ける

ライフスタイルは自然環境を守ることにつながります。

 

無垢材と共に生きる暮らしは、

暮らしの質を高めてくれ、過ごす時間とともに熟成して、

かけがえのないものとしてくれるでしょう。

 

 

※:むくざい【無垢材】

天然の木からとれる1枚の板。

合板や集成材とは異なり、厚み方向に木材を

張り合わせがないものを無垢材と呼びます。

 

上から時計まわりに

① ウォールナット材、➁バーチ材、③カバザクラ材

 

全て株式会社マルホン https://www.mokuzai.com

 

text by 原田

 

アパート・マンション経営、不動産投資はリビングコーポレーションにお任せください。